院長ブログ
コレステロールひっかかった?どうすればいい?

こんにちは、院長の高です。
みなさん、健康診断や人間ドック、お受けになってますか?コレステロール、ひっかかっていませんか?
当院には多くの患者様が、健診結果に関する相談にお越しになります。皆さんがご持参になった健診結果冊子をみて私がよく思うのは、“健診結果って判定が雑だな”です。
その最たるものが、脂質異常の判定です。いわゆる“悪玉コレステロール”といわれるLDLコレステロール!数値が高いと動脈硬化がすすみ、血管が詰まることによる重大疾病を引き起こす原因になります。代表的なものには心筋梗塞や脳梗塞などがあります。いかにも怖い病気の代表ですね。
なぜ私が“判定が雑”と思うかというと、まず健診実施施設によって正常値の範囲が全然違うんです。ある施設では正常の上限が119、ある施設では140、またある施設では160・・・。正常上限が140の施設でも、結果が140超えていても食事を見直しましょう、経過観察しましょう、などフワッとしたことしかコメントされてなかったり・・・。善玉コレステロール(HDLコレステロール)もせっかくちゃんと測定されているのに、その値に関してはなにも判定に反映されていなかったり・・・。コレステロールに関しての判定は、とにかく全く的を射ていないといっても過言ではありません。もともとコレステロールに対するお薬の治療開始の目安として、悪玉コレステロールが善玉コレステロールの2倍以上、という基準があります。私たち医師はそれを目安に治療開始をお勧めするようにしております。さらに、10年ほど前に世界でもっとも医学的根拠を示す医学論文雑誌の1つに、食事管理によるコレステロールの治療は有効ではない、という論旨の論文が掲載されました。もちろん食事治療は効果がない、というわけではありませんが、お薬による治療に効果は明らかに劣るのです。高コレステロール血症の王道はお薬の内服なのです。
悪玉コレステロールを低く保つのは健康長寿対策の1つです。北欧に、代々100歳前後まで健康に生きる家系の方々がいます。彼らは総じて皆、悪玉コレステロールが極端に低いことが分かり、そこからの研究の結果、難治性の高コレステロール血症の治療薬が創薬されたくらいです。そのお薬は非常に高価なものでありますが、一般的にクリニックで使われるコレステロールの内服薬は大変安価で安全なものです。3割負担の方でも、月のお薬代金は500円以内です。実際に当院におかかりの90歳以上の方は、確かに皆さま、もともと悪玉コレステロールが低いか、善玉コレステロールが非常に高い体質である傾向が見られます。コレステロールの値が健康寿命にかかわることは明白です。転ばぬ先の杖!種々の重大疾病を予防し健康に長生きするために、コレステロール治療は積極的に取り組んでいただければ幸いです。
(文責;こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック 院長 髙 蓮浩)
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