診療予約はこちら

院長ブログ

診療予約はこちら
TEL 045-231-0656

休診日 水曜・日曜・祝日

院長ブログ

予防できる癌は、予防しないともったいないですよね

こんにちは。院長の高です。
つい先日、国立がんセンターの研究に関して、こんな記事が出ました。
『がんの経済負担、国内で年2兆8600億円…1兆円は予防できた可能性』
予防できるがんを予防しなかったためにどれだけの経済負担・損失があったか、を数値化しています。


経済負担については、癌の治療費を指します。もちろん、癌に罹患された方が健康を取り戻すために必要な医療費です。経済損失とは、癌に罹患された患者さんが、闘病のために休職、または離職、もしくは癌により亡くなられた方の労働力の損失を金額化したものです。

当クリニックが大きくかかわる部分はこの記事のうち、胃癌・肝臓癌です。
我が国の胃癌は前回ブログでも触れましたが、ちょっと雑な言い方をあえてすると、ほとんどがピロリ菌による感染症、が原因なんです。また、肝臓癌も我が国においては多くはB型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルスによる感染症が原因となっています。
2000年以降、政府は研究データをもとに胃癌撲滅、肝癌撲滅を目指してきた結果、これら2つの癌による死亡率は大幅に低下しました。具体的には、胃癌においては、内視鏡で慢性胃炎がみつかったら保険診療でピロリ菌を調べられるようにして、多くの患者さんが安価でピロリ菌検査をうけられるようになったこと、また自治体が主体となって実施してきた胃癌検診に内視鏡検査を加えた(従来はバリウムしかやってなかった)ことです。肝臓癌も、自治体が行う検診サービスで無料でB/C型肝炎ウィルスを検査できるので、感染患者さんをピックアップし治療にスムーズにつなげられるようになっています。
当院では、内視鏡による胃癌検診、ピロリ菌感染診断・治療、肝炎ウィルス検診を積極的に行っております。お調べになったことがない方は是非一度検査をお受けください。

そして、忘れてはならないのが、大腸癌予防です。前述の記事にはあまり触れられてない病気ですが、実は大腸癌は大腸内視鏡さえ定期的に受けていれば、ほぼ確実に予防できる、または早期発見できる癌なんです。アメリカでは大腸内視鏡を積極的に国民の方が受けるように国が促し、小さいポリープを見つけ次第切除していくことを20年継続した結果、大腸癌死亡率が如実に低下してきたというデータが出ました。現在のわが国において自治体のサービス、または企業健診として実施されている大腸癌に関する検診と言ったら、便潜血検査になります。ただしこの検査は、“すでに血がにじむレベルの大きさの腫瘍を見つける検査”です。早期に見つけるという意義からも外れますし、ましてや予防では全くありません。近い将来、日本でも大腸内視鏡が自治体の検診になるべく、現在水面下では動いているとかいないとか、これは内視鏡学会の検診事業に関しての仕事をしている知人ドクターの談です。とにかく大腸内視鏡を40歳を越えたみなさんにお受けいただくことが、人生の後半をよりよく過ごしていただくための重要なピースだと私は思って止みません。
胃癌検診、肝炎ウィルス検診とあわせて、大腸カメラも受けてみてはいかがですか?当院はご予約希望の方、いつでもお待ちしております。

他のブログを読む

こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック

医療機関名
こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック
診療科目
内科、消化器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、漢方内科
所在地
〒232-0003
横浜市南区西中町2-31

電話でのお問い合わせ

TEL 045-231-0656

休診日 水曜・日曜・祝日

受付時間
8:45~12:00
14:00~18:00

※土曜日は午後診療はありません。

電話をかける 地図を見る