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医者がよく言う言葉、“様子を見ましょう”

こんにちは、院長の高です。
“様子を見ましょう”、病院でよく耳にしますよね。私も実際の診療でちょくちょく口にします。放置することとはまた意味が違います。ご説明しますね。


私の専門領域の一つが消化器一般診療なので、胃腸の症状について毎日多数の患者様にご相談いただきます。胃が痛い、おなかが張る、便が緩い、などなど。診療では問診に引き続き、身体診察を行います。そこまでの流れで強い炎症所見や緊急性のある所見でなければ、症状の改善を見込んでお薬の処方をいたしますが、胃腸の症状の多くは一過性のものが多いです。“症状を緩和するお薬を飲みながら、様子を見ましょう”、この場面で口にする“様子を見ましょう”の意味合いとしては、お薬も飲んでいただきたいですが、人間に本来備わる自然治癒能力も期待しての“様子を見ましょう”になります。
車や電化製品などの機械が不具合を起こした場合、生き物ではないので“様子を見ましょう”はないと思うんです。エンジニアなりメーカーに在籍するプロがきちんと精査し、対処すべきと思います。なぜなら、自然治癒力がないから!
人間には自然治癒力があります。もちろんそれが及ばない病気もありますので、そうであるかどうかは診察の次の段階、検査にお進みいただき精査して判断する必要が出てきます。
違う意味合いを含む“様子を見ましょう”もあります。つまり症状が長引いてしまう、またはひどくなるかどうかを見る時間が必要である場合です。消化器領域の病気でそれに該当する病気の代表といえば、炎症性腸疾患といわれるカテゴリーの病気で、単独の病名でいうと、潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患です。これらの病気の診断基準にはそもそも、「持続性または反復性の症状」が要件としてあります。なので、症状が出始めて数日やそこいらではなかなか診断できないものなのです。もちろん発症数日の時点で内視鏡検査などを行えば迅速な診断につながる場合はありますが、大腸内視鏡検査って気軽にお受けいただくにはちょっとアレですよね、準備の下剤やら食事制限やら・・・。なのでその検査を本当に受けていただく必要性があるかどうか、判断するための時間として“様子を見ましょう”と口にするのです。
以上、私なりの“様子を見ましょう”に対する考えなどを述べさせていただきました。お読みいただきありがとうございます。

(文責;こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック 院長 髙 蓮浩)

こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック

医療機関名
こがね町すこやか内科・内視鏡クリニック
診療科目
内科、消化器内科、内視鏡内科、糖尿病内科、漢方内科
所在地
〒232-0003
横浜市南区西中町2-31

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