内視鏡検査のご案内
当院の内視鏡の特徴
1 苦痛の少ない内視鏡
- 豊富な症例経験
- 静脈麻酔使用
- 炭酸ガス使用
- 過去に大腸カメラをお受けになったことのある方で、"つらかった!"、"苦しかった"とおっしゃられる方の大半の方は、肛門から盲腸(大腸の一番奥)までの挿入時の苦痛かと思われます。私はこれまでに12000件以上(※1)の大腸カメラ検査を経験してまいりました。そのなかで培った熟練度の高い深部挿入技術をもちまして、検査にあたらせていただきます。腸に極力負担をかけず、安全かつ迅速な検査に努めてまいります。
- 当院では静脈麻酔を用い、検査を楽にお受けいただけます。また、当院で2回目以降お受けいただく方には、前回記録を参考にしてより適切な麻酔使用量を考慮してまいります。
- 胃カメラもこれまでに12000件以上(※1)の症例を経験してまいりました。お鼻、またはお口から、お好みの挿入方法で迅速、安全、低侵襲な検査をご提供いたします。
- 胃腸を観察する時に炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは、空気(大気)より生体吸収性に優れるため、検査中の患者様の膨満感からくる苦痛を和らげてくれます。
- 検査後はリカバリーベッドをご用意しておりますので、麻酔から覚めるまでゆっくりとお休みいただけます。
(※1)
<内視鏡検査実績>
上部消化管内視鏡(胃カメラ):2005年~2019年 毎年約800件以上
下部消化管内視鏡(大腸カメラ):2005年~2014年 毎年約400件、2015年~2019年 毎年約2300件
内視鏡検査室
胃カメラでは12,000件以上の経験がございます
2 最新の内視鏡機器
- 富士フイルム社の最新式スコープを使用してまいります。
- 胃カメラは、お鼻から挿入するための細いスコープ(鉛筆くらい)で、かつ高解像度のものを使用してまいります。
- 大腸カメラは、苦痛の少ない深部挿入のために、硬度可変システム、高追従挿入部を搭載したスコープを使用いたします。
内視鏡のコントローラー。こんな風に操作をします。
3 高い診断能力、丁寧なご説明
- これまでの多くの症例経験から、ポリープ、癌、炎症、感染などの正確な診断に努めます。
- 検査後は麻酔からの回復後に、診察室にて検査結果をご説明いたします。検査結果の理解が不十分なままお帰りになることがなきよう、わかりやすいご説明を差し上げます。
最新式の小さなスコープで苦痛の少ない検査を行います。
4 安心の洗浄設備
- 富士フイルム社のENDOSTREMを導入しています。これは日本消化器内視鏡技師会による内視鏡洗浄ガイドラインの、最高推奨度の洗浄方法を実現する機器です。毎回の検査を安心してお受けいただけます。
内視鏡洗浄機
内視鏡検査の必要性
胃カメラと呼ばれることが多い検査ですが、食道、胃、十二指腸を主に観察する検査です。必要に応じて咽頭(のど)のあたりも観察いたします。
大腸カメラは、直腸から盲腸までを主に観察し、場合によっては小腸の一部までカメラを挿入して観察します。
疾患別死亡原因では、胃癌は減少傾向にありますが、いまだ上位に位置します。また、食道癌は発生頻度こそ高くないものの、進行が早く発見が遅れると大がかりな治療を要することになり、予後もあまり良くありません。また、近年はカメラの精度が向上し、十二指腸にも内視鏡で切除可能な癌が発見されるようになりました。咽頭についても同様です。
大腸癌は男女ともに死亡原因として上位に上がり、2017年の統計で女性の癌の死亡原因としては1位となってしまいました。癌性腫瘍により血便や便が細くなるなどの症状が現れてしまったら、確実に進行状態での発見となります。
定期的に検査を受けることで上記の各種癌の早期発見が可能です。早期発見された病変は内視鏡治療などの比較的小規模な治療で済む場合もあり、治療後も大きな健康被害を生じることなくお元気にお過ごしいただける可能性が高まります。
胃カメラ・ピロリ菌検査の流れ
胃カメラ検査の予約
まずは診察をお受けください。問診、身体診察、病歴聴取などを行い、検査をご予約いたします。(検査は、基本は午前の検査になります。)予約時に検査の内容、偶発症などをご説明し、検査同意書にご署名いただきます。また、検査事前チェックの問診表をご記入いただきます。
服用中のお薬があり、おくすり手帳をお使いの方はお持ちください。検査当日のお薬の飲み方の変更などをご説明いたします。
※病状により検査の緊急性がある場合は、当日検査にもご対応いたします。緊急検査については、お電話でご相談ください。
検査当日
- 朝食は召し上がらずにご来院いただきます。特に服装の指定はございませんが、なるべく簡素な服装でお越しください。静脈麻酔をご希望の方は、お車、バイク、自転車を利用してのご来院はお控えください。
- 来院されましたら、当日の体調などをうかがう簡単な問診をさせていただきます。
- 検査準備のためロッカーにお荷物を入れて、検査室に入りストレッチャーに横になっていただきます。
- お鼻からの検査をご希望の方は、ここでお鼻の穴にゼリー、スプレーなどで局所麻酔をいたします。お口からの検査の方は、のどにスプレー麻酔をいたします。
- 静脈麻酔をご希望の方は、検査直前に静脈注射を行います。
- 検査自体は5~7分程度で終わります。
- 静脈麻酔で検査をお受けになった方は検査後30分~1時間ほど回復室でお休みしていただきます。その後に診察室にて検査結果のご説明を差し上げます。眠らずに検査をお受けになった方は、検査直後に診察室にてご説明を差し上げます。気分が悪いときはお休みいただくことができますのでお申し出ください。
- 離院後の注意事項をご説明し、お会計にお進みいただきます。
ピロリ菌検査・除菌治療について
- ピロリ菌は正式にはヘリコバクターピロリといいます。ピロリ菌は胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎(萎縮性胃炎)の原因となる細菌です。また、ピロリ菌による慢性胃炎を長年放置しておくと、胃癌の発生率が上がることが科学的に証明されています。我が国の死亡原因の上位に位置している胃癌の原因は、9割がピロリ菌由来という見解が示されています。
- 胃カメラ技術の進歩、ピロリ菌研究の積み重ねにより、胃癌は予防可能な病気と位置付けられるようになりました。横浜市では胃がん検診は胃カメラで行うことが可能です。(従来のバリウム検査もありますが、当院では行っておりません。)
- 熟練の内視鏡医は胃カメラでピロリ菌に感染しているか否かの判断が、かなり高い精度で可能であるとの報告があります。当院では胃カメラでの検査結果をもとに、ピロリ菌感染確定診断の追加検査の必要性をご説明いたします。
- 当院ではピロリ菌検査の方法は、血液または便検査で行っております。どちらの検査方法が良いかは、患者様とご相談の上、決定いたします。
- ピロリ菌検査を行ってから1週間後以降にご受診いただければ結果が出ています。ピロリ菌陽性の結果をもとに除菌治療をご提案いたします。除菌治療は朝・夕の1日2回の内服治療を1週間行っていただきます。現在の除菌治療の成功率は95%以上であり、ほとんどの方は除菌が達成可能です。
- 除菌が不成功の方は、お薬の種類を一部変更しての2回目の除菌治療まで、保険診療でお受けいただけます。
大腸カメラ・ポリープ手術
大腸カメラ検査の予約
まずは診察をお受けください。問診、身体診察、病歴聴取などを行い、検査をご予約いたします。予約時に検査の内容、偶発症などをご説明し、検査同意書にご署名いただきます。
また、検査事前チェックの問診表をご記入いただきます。
検査前日~当日のお食事の注意点、下剤の服用方法をご説明いたします。
服用中のお薬があり、おくすり手帳をお使いの方はお持ちください。検査当日のお薬の飲み方の変更などをご説明いたします。
※病状により検査の緊急性がある場合は、当日検査にもご対応いたします。緊急検査については、お電話でご相談ください。
検査前日
予約時にご説明したお食事の注意点お守りいただき、下剤の服用していただきます。
検査当日
- 起床後から検査まではお水はご自由におとりいただけます。
検査予定時刻の4~5時間前から洗浄液の内服を開始していただきます。
(院内で腸管洗浄液の内服をご希望される方は、検査を予約するときにお申し出ください。) - 検査30分前にご来院いただきます。特に服装の指定はございません。
- 静脈麻酔を使用しますので、お車、バイク、自転車を利用してのご来院はお控えください。
(静脈麻酔をご希望されない方は予約時にお申し出ください。) - 来院されましたら、当日の体調などをうかがう簡単な問診をさせていただきます。
- 更衣室でお荷物をロッカーに入れ検査着を着用していただき、検査室に入りストレッチャーに横になっていただきます。
- 静脈麻酔でうとうとした状態で検査を開始します。検査時間は10分程度です。ポリープが発見された場合はその場で切除が可能です。
その場合は15分程度で終わります。 - 検査後30分~1時間ほど回復室でお休みしていただきます。その後、診察室にて検査結果のご説明を差し上げます。
- 離院後の注意事項をご説明し、お会計にお進みいただきます。
費用について
検査費用は、全国どこの病院・クリニックで受けても同じです。
費用の目安は以下の通りです。病理組織検査や切除したポリープの数などで費用の差が出ます。
3割負担の方
胃カメラ | 約3,500円~7,500円 |
---|---|
大腸内視鏡検査 | 約5,000円~9,000円 |
大腸ポリープ切除 | 約18,000円~24,000円 |
1割負担の方
胃カメラ | 約1,200円~2,500円 |
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大腸内視鏡検査 | 約1,700円~3,000円 |
大腸ポリープ切除 | 約6,000円~8,000円 |
キャンセル料について
1. 上部消化管内視鏡(胃カメラ) | 2,000円 |
2. 下部消化管内視鏡(大腸カメラ) | 3,000円 |
3. 上下部消化管内視鏡(胃・大腸カメラ) | 5,000円 |
1営業日前17時までのキャンセル、日程変更はキャンセル料がかかりません。
(土曜日は11時まで)
以降は、理由の如何に関わらずキャンセル料がかかります。